読書感想「夢をかなえるゾウ」
水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」を、今更ながら読んでみました。
自己啓発本としても、エンターテインメントとしても、非常に楽しめる内容でした。
笑ったり泣いたりしながら一気に読める一冊です。
関西弁のゾウ(自称神様)と成長する主人公
この本の主人公は、成功したい・金がほしい・変わりたいと思いながらも、日々なんとなく過ごしているごく普通の社会人。
そんな彼のもとに胡散臭い関西弁のゾウ「ガネーシャ」が現れ、成功したいと望む彼に次々とその秘訣を教えます。
この二人のやりとりが漫才のように面白く、それでいて実践的で行動に移したくような、行動に移したら成功できるような、そんな内容が詰まっているのです。
主人公はガネーシャから日々与えられる成功への秘訣「ガネーシャの課題」を、ときに疑問に感じながら、ときにその本質を実感しながら律儀にこなしていきます。
さて主人公は本当に変わることができるのかーーー
といった小説としての面白さは、ぜひ実際に読んで楽しんでいただけたらと思います。
人間は行動が全て
ガネーシャはあるとき、「ガネーシャの課題」は実は主人公の本棚にある成功書に書いてあることを教えていただけであることを明かします。
変われるかもしれないと未来に期待して高揚していた主人公に対し、「期待をしているかぎり、現実を変えることはできない」と諭します。
本を読んで知識を得た気になる
教えを受けて成長した気になる
これでは人間は絶対に変われない。
人間が変われるのは、「立って、何かをした時だけ」であるというのです。
これは、本当にその通りだと思います。
意識を改めたところで何かが発明できるはずもなく、また待っていても誰かが自分を変えてくれるはずもありません。
しかし逆に言えば、「何かをすれば、絶対に変われる」のです。
人間が変われるのは、「立って、何かをした時だけ」。
こんな当たり前のことを言われないとわからない僕のような方にオススメの一冊です!